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NASA:地球に似た惑星が7つ見つかる

宇宙・星

NASA「太陽系外惑星に関する新しい重要な発見」について会見を行いました。

会見では、地球から39光年離れた赤色矮星「TRAPPIST1」の周りに、地球に似たサイズの惑星7個が発見されたことが発表しました。

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(見つかった7個の惑星。表面の色は想像図。左端が赤色矮星「TRAPPIST1」)

このうち3つは、地表に水が存在できる温度であることが分かっています。

水は生命の存在に不可欠とされており、水があれば生命体が存在する可能性があります。

会見を行ったリージュ大学のミハエル・ギヨン(Michael Gillon)博士は、今後、生命の存在を示す科学的根拠があるかどうか調査していくと述べています。

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(見つかった惑星の想像図。地表には液体の水があり、空には太陽に相当する赤色矮星や、他の惑星が見える。)

参考

NASA Telescope Reveals Record-Breaking Exoplanet Discovery | NASA

米国の平均寿命は意外と短い、原因は?

健康

イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの科学者チームは、世界保健機関(WHO)と協力して、各国の平均寿命に関する大規模な国際調査を行いました。

最も平均寿命が長くなるのは韓国で、2030年生まれの女性の平均寿命は90.8歳、男性は84.1歳になる見通しです。平均寿命が伸びる要因として、幼少期の栄養状態が良いこと、喫煙率が低いこと、医療へのアクセスの良さ、医療知識と技術の発展を挙げています。

一方で、高所得国の中で、最も平均寿命が短かったのはアメリカです。アメリカの平均寿命は、男性が79.5歳、女性が83.3歳になる見通しです。

これは、中所得国のクロアチアやメキシコなどと同じ水準です。

原因としては、アメリカには誰でも受けられる医療制度(日本の国民皆保険制度のようなもの)が無いこと、母子死亡率が比較的高いこと、殺人や肥満の発生率が高いことが挙げられています。

調査は、35ヶ国を対象に実施されました。

参考

世界の平均寿命、2030年には90歳超えも=国際調査 | ロイター

NASAが「太陽系外惑星に関する新しい重要な発見」について会見。日本時間2月23日午前3時からライブ中継

宇宙・星

NASAは、2月22日午後1時(日本時間の2月23日午前3時)から、「太陽系外惑星に関する新しい重要な発見」について、会見を実施すると発表しました。

会見の様子はNASA TVでライブ中継されます。

発表内容は明らかになっていませんが、会見に参加する研究者の中に、ベルギーのリエージュ大学で太陽系外惑星の観測をしている天体物理学者ミハエル・ギヨン(Michael Gillon)の名前があります。

マイケル・ギロンは、昨年、英科学誌ネイチャーに論文を掲載し、生命体が発見される可能性がこれまでで最も高い、地球に似た太陽系外惑星3つを発見したと発表していました。

3惑星は液体の水や、生命に適した一定の地域を持つ可能性があり、ミハエル・ギヨンは、惑星の大気を通過する光から生命の痕跡を探していくと語っていました。

タイミング的に考えると、これらの惑星で何らかの発見があった可能性もありそうです。

いずれにしても、今日、深夜の発表が楽しみです。

参考

NASA、「太陽系外惑星に関する大発見」で会見実施へ。日本時間2月23日午前3時よりライブ中継 - Engadget 日本版

マリーヌ・ルペンが大統領になったら、フランスはEUを離脱するの?

政治・経済

フランス大統領選挙の現状

フランス大統領選挙は2017年4月23日(日)と5月7日(日)に予定されています。

最近の世論調査では、極右政党、国民戦線(FN)の党首、マリーヌ・ルペンが1位を獲得しました。ルペンは大統領に当選したらEU離脱、ユーロ離脱の国民投票を行うことを掲げています。

実際には、ルペンが当選する確率は低い、というのが大方の見方です。

フランス大統領選挙は、1回目の選挙で過半数を獲得する候補が現れなかった場合、上位2名による決選投票が行われます。

1956年以降、1回目の選挙で大統領が決まったことはありません。

フランス国民は、1回目では保守的な有力候補に反対票を投じ、2回目の決選投票では急に保守的になることで知られています。

今回、1回目の投票では勢いのあるマリーヌ・ルペンが1位通過する可能性が高そうです。2位は中道・無党派の前経済相マクロンか、右派統一候補のフィヨンとなりそうです。

決選投票の組み合わせは、ルペンvsマクロン、ルペンvsフィヨンが考えられますが、いずれの場合でも、ルペンの当選確率は低いと考えられています。

この辺の選挙事情は以前の記事、フランス大統領選挙って、どうなってるの?に書きました。

ルペンが大統領になったら、フランスのEU離脱はあり得るか?

さて、ルペンが大統領になる可能性は低そうですが、昨年のイギリスのブレグジットや、アメリカのトランプ大統領当選などのように、何が起こるか分かりません。対立候補のスキャンダルなどで、ルペンが勢いで大統領にる可能性もあります。

ルペンは、大統領になったら、フランスのEU離脱を問う国民投票を行う、と掲げています。

そうなると、気になるのは「フランスのEU離脱はあり得るのか?」という点です。

結論から言うと、フランスのEU離脱は可能だが、実現のハードルは、大統領選挙での当選とは比べ物にならないくらい高いです。

フランスのEU離脱には憲法の改正が必要

フランス憲法には、EU加盟が明記されています。つまり、EU離脱をするためには、憲法の改正が必要になります。

憲法改正を問う国民投票が実施された場合は、有効投票の過半数の賛成を得れば、改正案が成立します。

しかし、憲法改正国民投票を行うには、まず、首相が憲法改正案を提案し、議会の上下両院が、改正案の文言を一言一句変えずに承認する必要があります。

この上院、下院、両方の承認を得るというのが非常に高いハードルです。

議会選挙は6月に予定されていますが、ルペンの国民戦線が最大議席を抑える可能性は、現時点では非常に低いと見られています。特に上院議員の任期は6年あり、1回の改選は議席の半分にとどまります。

つまり、そもそも憲法改正のための国民投票を実現できる見込みが極めて低いのです。

フランスのユーロ離脱はあり得るの?

ユーロ加盟はEU加盟とは異なり、憲法に明記されていません。そのため、EU離脱に比べれば容易です。

国民投票を行うには、通常のやり方では憲法改正と同様、議会を通す必要があるので実現性が低いです。

別の方法として、議員の5分の1、そして、有権者の10分の1の支持を集めれば、国民投票を行うことができます。

有権者の10分の1の署名を集めるのは大変なことですが、上下両院を通過させるよりは可能性があります。

投資家の方へ

ルペンが大統領になった場合でも、EU離脱やユーロ離脱は簡単には実現しなさそうです。ただし、EU離脱やユーロ離脱の可能性がある、という事自体がリスク要因になるので、注意しましょう。

参考

コラム:ルペン氏公約の国民投票、実現には高い壁 | ロイター

 

フランス大統領選挙って、どうなってるの?

政治・経済

選挙日程

フランス大統領選挙は2017年4月23日(日)と5月7日(日)に実施されます。

選挙日が2回予定されているのは、第1回目の投票で全体の過半数の票を獲得する候補が出なかった際に、上位2名による決選投票が行われるためです。

有権者

選挙は第1回投票の前日に18歳以上のフランス国籍を有するフランス国民よる直接投票で行われます。

候補者

当選の可能性のある候補者は5名です。

マクロン

マクロンは左派、中道・無党派です。前経済相を務めており、フランス大統領に最も近いとされています。

マリーヌ・ルペン

マリーヌ・ルペンは、極右政党である国民戦線(FN)の党首です。大統領に当選したら、ユーロ圏離脱や欧州連合(EU)離脱の国民投票を行うと掲げています。イギリスのEU離脱やアメリカでのトランプ大統領の誕生など、反グローバリズムの流れで勢いがあります。

フィヨン

フィヨンは最大野党の共和党に属し、サルコジ政権で首相を務めた人物です。

ブノワ・アモン

ブノワ・アモンは現職のオランド大統領の代わりとして出馬しています。大統領は通常、2期目を目指すのですが、オランド大統領は国民からの支持率が極めて低く、早々に再選を諦めています。

ジャン・ルク・メランション

ジャン・ルク・メランションは共産主義の支持を集める急伸左派です。

世論調査

Ifopの最新の世論調査によると支持率は以下のとおりです。

  1. マリーヌ・ルペン:26%
  2. マクロン:約18.5%
  3. フィヨン:約18.5%
  4. ブノワ・アモン:14%
  5. ジャン・ルク・メランション:11.5%

(出典: ブルームバーグ

フランス大統領選挙の予想

さて、ここからは「何事も起こらずに、通常通りに進むとしたら」、という前提の元での予想です。

フランスの大統領選挙は、第1回目の投票で全体の過半数の票を獲得する候補が出なかった際に、上位2名による決選投票が行われます。

1965年以降、第1回投票で大統領が決まったことはありません。

今回も、ほぼ確実に第1回投票で過半数を獲得する候補者は現れずに、上位2名による決選投票に進むと考えられています。

これは、フランス国民の国民性が影響しています。

1回目の投票では、フランス国民の多くは最有力候補に反対票を投じます。つまり、最有力以外の候補者に投票することで、「No!」という意思を表明します。これには、「あなたを心から応援しているわけではありません。もし、当選したとしても、そのことを踏まえ、謙虚に職務に取り組んでください。」というメッセージになります。

今回の場合、最有力候補はマクロン、次点はフィヨンです。1回目の投票では勢いのあるマリーヌ・ルペンが1位になる可能性が高いです。そして、マクロンかフィヨン、どちらかが2位で決選投票に進むと考えられます。

しかし、2回目の決選投票では、フランス国民は急に保守的になります。1回目でマリーヌ・ルペンが1位を獲得したのを見て、多くの国民が、「これではまずい」と考え、急に保守的になるのです。決選投票では、保守的なマクロンかフィヨンに票が集まり、マクロンかフィヨンのどちらかが当選すると考えられます。これは、過去の選挙で何度も見られた現象です。

オピニオンウェイの調査によると、決選投票がマクロン対ルペンの場合には58%対42%でマクロン、フィヨン対ルペンの場合には56%対44%でフィヨンが当選すると予想されています。

というわけで、「何事も起こらずに、通常通りに進むとしたら」、フランス大統領に当選するのは、マクロンかフィヨンです。

ちなみに、2002年の大統領選挙には、マリーヌ・ルペンのお父さん、ジャンマリ・ルペンが立候補していました。ジャンマリ・ルペンも極右政党・国民戦線(FN)の党首でした。この政党は彼が立ち上げたものです。1回目の投票では、現職のシラク大統領とジャンマリ・ルペンが1位、2位を獲得し、決選投票に進みました。ジャンマリ・ルペンは勢いがありましたが、ルペンを当選させないために、ライバルであった保守系政党がシラク大統領支持に回り、シラクが大差で勝利しました。

もちろん、昨年のイギリスのEU離脱や、アメリカのトランプ大統領誕生など、何が起こるか分かりません。マリーヌ・ルペンが勢いだけで当選してしまうかもしれません。

一番懸念されているのは、何らかの理由でマクロンとフィヨン、どちらも決選投票に進めないケースです。例えば、最近では、与党・社会党など左派陣営のブノワ・アモンと、共産主義の支持を集める急伸左派のジャン・ルク・メランションが共闘の可能性を協議しているという話がありました。共闘の話は結局、決裂したと伝えられていますが、もしこの2人が共闘したら、マクロンとフィヨンはどちらも決選投票に進めないのではないか、という可能性が心配されていました。

今後も様々なリスクが生じるとは思いますが、「何事も起こらずに、通常通りに進むとしたら」、フランス大統領に当選するのは、マクロンかフィヨンです。

投資家の方へ

株や為替をやっている人は、フランス大統領選挙まで、様々な憶測や調査結果が流れ、政治リスクから相場が不安定になると思われます。ですが、「マリーヌ・ルペン世論調査で1位になった!」、とか、「1回目投票でマリーヌ・ルペンが1位通過した!」、からと言って、それだけで慌てて、ポジションを解消したり、下手なポジションを持つことは避けましょう。いずれにしても、相場のボラリティは高くなると思われるので、ポジションサイズは適切にして、リスクコントロールをしっかりと行いましょう。相場が難しいと感じる場合は、キャッシュポジションを多めにしておくのがおすすめです。

マリーヌ・ルペンが大統領に当選することは無いだろうという予想が大勢を占めていますが、イギリスのEU離脱国民投票やアメリカの大統領選挙の際のように、予想を覆されるようなことがあれば、フランスのユーロ離脱の可能性まで出てきます。その場合、市場には大きなインパクトを与えるでしょう。

参考

市場を動揺させかねないフランス大統領選挙の行方はここに注意 : 牛さん熊さんブログ